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 彼に恋した10日間<あとがき> 

この<あとがき>は、ブログでの連載終了直後にアップした記事からの抜粋です。
長い連載を書き終えたばかりの興奮そのままに、お話へのこだわりや感想を語っていますので、
もしこのお話しをお気に召していただけましたら、ぜひこちらも合わせてお読みくださいませ。


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<2010/8/24の記事より抜粋>


終わってみれば全15話というキューブにとっても未知の話数で完結した「彼恋」・・・お読みいただ
いて、いかがだったでしょうか・・・

思い起こしてみれば、タイトルにもあるように主人公・神谷美咲が実習にやって来た10日間の1日
を1話として、全10話で完結させようなんて思って始めた連載でした。
でも、いざ書き始めてしまえばそんな予定はあっという間に忘れてしまっていましたけどね・・・

書き進める間も、ある程度のプロットは考えていましたが、必ず到達するゴールとしては最終話の
直樹が美咲に「どうして医者になろうと思った?」と尋ねるシーンと、それを受けて美咲が直樹に
「入江先生が医者になろうと思ったきっかけを教えてください」と尋ねて、その返事に直樹がひと言
「あいつだよ」と答えるというシーンへ繋げることをずっとめざして来ました。

そして、「琴子さんがいて、今の入江先生がある。入江先生がいて、今の私がある」と美咲が気づく
ことが美咲を中心に考えた時の、このお話の最終目標であったわけです。

でも、このお話はドラマ本編のあの感動のシーンとリンクしたAnother storyってことで、直樹や琴子
の視線ではない分、琴子の失踪事件が起きた時のまわりの様子をお話の中に書き込みたいとい
う思いも目標としていました。

ドラマの中での、琴子の失踪事件は2人の動きだけを追った形で進んで行きますよね・・・
でも、直樹は病院まで琴子を探しに行って、同僚のナースに琴子が来ていないか聞いたり、その
ナースからの情報で眼科にかかっていたことを知ったりもするわけです。

病院の中でも何かと注目されている直樹が、血相変えて琴子を探していたら、きっと病院の中では
何があったのかと噂が飛び交ったり、真相を知ろうとする人もいるだろうななんて思って、それを
美咲の視線を使って書いてみたいとも思っていました。

第三者から見た琴子失踪事件の、第三者ゆえに知り得ること知り得ないことが、読んでくださる
皆さんにちゃんと伝えられていたら良いのですが・・・
それに、琴子の妊娠もきっとすぐに病院中に知れ渡りますよね・・・それを指摘された時の直樹の
様子や態度なんかもちょっと盛り込んでみたいなんてことも考えていました。

まぁ、そんなことをしているから余計にお話が長くなってしまったんですよね・・・(≧m≦)ぷっ!

そして、何と言っても今回のお話の最大の功労者は一条紗江子でしょう・・・
もう、彼女の活躍なくしてはこのお話は、ただの妻ある人にうっかり恋しちゃった女の子のお話に
なってしまいますから・・・(≧m≦)ぷっ!
そういう意味では、キューブが絶大な信頼を置いている(?)彼女に、肝心な部分の締めの役ど
ころをしっかりと担ってもらいました。

正直、完結した後にさらっと読みなおしてみると、ここはもう少しこうすれば良かったななんて思う
部分が無きにしも非ずなんですが、その辺はどんなお話を書いても「今回は完璧!」なんて思う
事もないので、また次への課題として胸に刻んでおきたいと思います。


Another storyは、決して本編の流れを変えることがあってはいけません。
それでも、皆さんがすごく琴子のことを心配しているコメントを書かれていて、キューブとしては
まさに思う壺とほくそ笑ましてもらうことがたくさんありました。

とても感情移入して読んでくださった読者さまには、心を乱してしまってごめんなさいね・・・

でも、第1話をアップするまえに前振りとして書いた記事を読むと、「切ない恋のお話を書きたい」
と自分でも言っているように、全編にわたって叶わない恋の切なさが描けたかなとちょっと自負し
たりもしています。


                                            By キューブ


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